製作している和本のご紹介
文政堂では様々な種類の和本を製造しています。
和本とは、わが国で古来行われていた整版法と装訂法とによって作られた本で和装本ともいいます。
和本のうち、紙面に手書きした本を写本(しゃほん)、印刷した本を版本(はんぽん)または刊本(かんぽん)と呼びます。
結婚式や展覧会などに使う芳名帳、仏様の経本、謡曲や華道の本、神社仏閣巡りの朱印帳・集印帖、旅の思い出スタンプ帳、先祖を拝む過去帳、趣味の俳句帳・短歌帳、和綴じ手帳、画帳などで使われています。かつては教科書も和綴本でした。
宗教関係(経本など)を始めとして、文化、芸術、教養、趣味などの分野において、その潤いと温かさをもつ和本は今なお社会に広く必要とされています。
朱印帳
朱印帳とは、御朱印(ごしゅいん:神社や寺院で参拝の記念として押してもらう印)を押してもらう帳簿のことです。
当社ではオリジナルの朱印帳をお作りすることができます。表紙や本文の紙・綴じ方・生地などなんでもご相談ください。
神社仏閣のオリジナルの朱印帳だけでなく、自分だけのオリジナル朱印帳もご相談承っております。一つひとつ手作りのため、世界で自分だけの朱印帳になります。
過去帳
過去帳(かこちょう)とは、寺院で所属している檀家で亡くなった人の戒名(法号・法名)、俗名、死亡年月日、享年などが書かれている帳簿を言います。多くは折り本形式となっており、そのため過去帖とも書きます。
また過去帳は各家庭の仏壇にも置かれ、位牌や法名軸にも同様のことが書かれています。ですが、位牌や法名軸は代数を重ねると数が増えて置ききれないということもある上、古くなると煤けたり老朽化などで判読不能になるため、ある程度の年忌を境にお寺で処分してもらうことになります。
それに対し過去帳は永続的に残され、その家の系譜が記されます。
御城印帳
御城印(ごじょういん)とは、城の名前や城主の家紋や花押などが印刷などされたもの、シールになったものです。「御城印」、「登城記念御朱印」、「御城朱印」などと呼ばれています。
御城印の始まりは国宝天守を持つ松本城で、1990年(平成2年)ごろから販売を開始しました。その後全国的に大流行して、御城印を発行している城は増え続けています。
御城印は各城の城内や観光案内所、近隣にあるお土産屋さんなど購入できる場所が様々ですので、御城印を集めるときは事前に調べたり、問い合わせたりした方がよいでしょう。
その他和本(一例)
芳名帳
芳名帳は「ほうめいちょう」と読み、結婚披露宴の招待客に受付において名前や住所などを記入してもらうノートのことです。
綴本(四つ目綴じ)
金襴の布をあつらえた昔ながらの製造方法を用いた手作りの本です。
日記帳やプレゼントにいかがでしょうか?
帙(ちつ)
和本などの書物を保存するために包む覆いのことです。厚紙を芯(しん)にして、丈夫な布や紙を貼りつけたものとなります。
折り本(おりほん)
折り本とは、横に長くつなぎ合わせた紙を一定間隔で折り畳んで作る製本方法です。または、そのような方法によって製本された本のことを言います。
折本(おりほん)と表記されることもあります。